「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　忘年会シーズンのため、若干飲み過ぎている感があります。
　さてこの忘年会ですが、かなり前から決まっているものもありますが、急に割り込みで「集まろう！」なんて話しも多いのではないでしょうか。
　皆さんのところでは、そういった割り込みの忘年会の会場確保は、どうされているでしょうか。
　先日あった話しですが、木曜日の夕方に話しが出て、金曜日の19時半開始の忘年会の会場確保（しかも、15名！）に苦労している人がいました。
　この話しには、キーワードが4つあります。太字で書いたところですが、
１．木曜日の夕方に決まった。（正確には17時半頃）
２．翌日の金曜日に実施したい。
３．場所は新橋で、19時半開始。
４．人数が多い。（飛び込みでは15名は厳しい）
というものです。
　さて、皆さんならどうお考えでしょうか。

　新橋という土地柄をご存じないかたもいらっしゃるかも知れませんので、補足します。新橋はオヤジの町、などと呼ばれ（ごめんなさい、世評です）、飲み屋の開始が早いのです。予約するなら17時半とか18時。遅くても18時半くらいです。それ以降の予約は、嫌がられ、このシーズンだと断られる店が多いのです。
　しかも、忘年会シーズンの中でも、特に金曜日は混み合います。その前日の夕方から、15名の空きを探し始めているのですから、なかなか見つかるはずがありません。
　これはある意味で、プロジェクトマネジメントに共通するものがあるなぁ、と思いました。PMBOKには、Lessons Learnedというものがあります。教訓と訳されていますが、経験と捉えることも出来ると思います。「忘年会シーズンである金曜日の新橋は、混んでいる」という経験があれば、そもそも企画を見直すことが出来ます。あるいは、ちょっと場所を考え直してみるとか、ですね。
　一方、推測力があれば、木曜日から探し始めても難しい、ということも考えることが出来るでしょうし、「新橋には小さい店が多い。だから、15名のエリアを持っている店は多くないのではないか。」という、推測をすることも出来ます。
　経験のある方には、容易なことでも、経験がない人にとっては、周辺情報から推測する力が求められるのです。忘年会の予約、という身近な話題から、ふと感じたことでした。